第2回町民大学講座　オーラル・ヒストリーを学ぶ！

2016年07月20日（水）

7月15日（金）早稲田大学教授・後藤春彦先生をお招きして、
「役に立つ過去にまなび　懐かしい未来をえがく　オーラル・ヒストリーの可能性」と題して
町民大学講座を開催し、52名が文化センターに集いました。

後藤先生はイエール大教授ドロレス・ハイデン著の「場所の力」、
ご自身も著作した「生活景　身近な景観価値の発見とまちづくり」などの
本を紹介しながら、
人口減の都市が地域の歴史を景観に組み込むことで復活した事例や
景観が人びとに与える影響、
またどこかよその国のモノマネではなく、歴史とくらしが滲み出た
景観こそまちづくりの原点、オーラル・ヒストリーは人をつなぐと話されました。

1時間の講義のあと、滝上町の中川情報係長より
昭和29年に起きた未曾有の災害で滝上町にも多大な影響を与えた洞爺丸台風について説明が
ありました。

10分の休憩後、洞爺丸台風をテーマにオーラル・ヒストリーをどう調べるのか
清原まちづくり推進係長がファシリテーターとなり、グループワークを
行いました。

活発な意見が交わされて大変盛り上がり、後藤先生も驚かれた様子でした。

その後、６つのグループから「くらし」「産業」「インフラ」などカテゴリーごとに
調査する「ひと」「もの」「こと」が発表され、
秋から行う予定のフィールドワークの参考になる意見が数多く出ました。

翌日は希望者と富士見峠にある樹霊碑を見に行き、
森林組合の新田勝規さんや森林管理署の貞廣久男さんから
森の仕事や現在の山の状況について説明があり、その後、樹霊碑の前で記念撮影を行いました。

今回学んだこと、グループワークで出された意見などをもとに
洞爺丸台風についてのフィールドワークを行います。
いっしょに調査してくださる方は、滝上町図書館までご連絡ください。