コミュニティカフェ「熊との付き合い方」
2021年03月16日(火)
3月13日(土)、森林管理署西紋別支署の支署長である稲川著さんを講師に
午前中は国有林の散策、午後からは文化センターのロビーホールで講座を行いました。
この日は快晴に恵まれ、空にはオオワシの番が飛び交うという素晴らしいロケーションでした。
社会教育委員の研修として行われた午前中の散策ではブドウの蔓が絡まるトドマツに
残るヒグマの爪痕やシカの寝床やウサギの足跡などを見ることができました。
「昔の人はクマに会ったら木に登って逃げなさいと言いましたが、
ヒグマは木登りが得意です。そんなことをしていたら死んでしまいます。」
いろんな種類の木が生えていて、いろんな動物がそこで暮らし、
木や葉の多様な分解が起こる山というのは地滑りも起こらず、良い森林と言えるとのこと。
支署長は「滝上町は山林がこれだけ身近にあるので、子どもたちの教育の場でも
ぜひ、森林教育に取り組んでほしいですね。」と仰っておりました。
そして、午後からは知床半島の自然遺産とは、またどのように管理されているのか、
ヒグマの春~秋、冬ごもりの頃の生態や食事、フンからわかることなど多岐にわたるお話を伺いました。
最後に「島牧村のクマ騒動」のDVDを観て、生活圏にヒグマが出没する危険と
人間ができる対策について真剣に考える機会となりました。
朝から夕方まで1日中ご指導いただいた稲川支署長と阿部森林技術指導官、
長い時間お付き合いいただきありがとうございました。