おとなのための読書会「作者と読み解く『ホシコ』」
2018年06月19日(火)
6月14日、連日10℃に届かない肌寒い天気が続くなか
滝上町は盤の沢出身の児童文学作家・加藤多一さんをお招きして、読書会を開催しました。
今回のテキストは「ホシコ」(童心社・2006年刊)です。
言葉をそぎ落とし、みなまで書かずに読者の創造にゆだね、
予定調和で終わらせず「最後まで人間を馬は許さなかった」と作者の加藤さんは語ります。
またこの作品は、亡くなった奥様・飛島詩子さんから強く影響を受けたと言います。
参加者からは「『ホシコは、帰ってこなかった。コウは帰ってこなかった。』の部分は
なぜ『ホシコは、帰ってこなかった。コウも帰ってはこなかった。』じゃないのでしょうか。」
「『願えば、たいがいのことはかなう村だった。』という村はありませんよね?」と
さまざまな意見や疑問、それぞれの「ホシコ」の読み方が語られました。
最後はなぜか滝上町の自然の美しさ、特に「春の芽吹き」の美しさについて
みんな語りはじめ、美しいまちをみんなで協力して守っていこうと言うことでまとまりました。
6月1日で84歳を迎えた加藤多一さん、来年もお元気で滝上町にお越しください。
創作の裏話、故郷へのあふれる愛情、たくさんのお話をありがとうございました。